人がうらやましい話

 

 

ことあるごとに、人を羨んでいる。

 

 

(「うらやむ」って なんか暗い響きだな、と思って調べてみたら「心(うら)病む」が語源だという説が多く出てきた。病んでいるのか。)

 

 

この間も

「自分は人と比べてしまう性格だ」

ということを書いたけど。

 

 

 

そのことを自覚してもなお、

こりもせず人をうらやんでいる

自分の成長のなさに落ち込む。

 

 

 

 

 

先日、新しい職場の人と

長く話をする時間があった。

 

 

 

いつもは化粧っ気がないけれど、

明るい茶髪で鞄はヴィトン。

 

「プライベートで

 本気出すタイプの人だな…?」

と勝手に思っていた同世代の先輩。

 

 

 

案の定、プロポーズされた際の

写真などを見せてもらうと、

 

ディズニーのプリンセス城の前で

バッチリメイクに可憐なドレス。

 

 

 

 「綺麗~~!」と褒めても、

「ギャルなだけだよ~~◎」と

 

謙遜する訳でもなく、

自慢げな訳でもない、率直な返答。

 

 

 

 

まあ、ここまでは

“人種がチゲェな~~、可愛いな”と

感心するだけだったのだけど。

 

 

 

 

転職に至った経緯の話になったとき。

 

 

「世界一周したいと思ったんだよね~」

と、その子は言った。

(きっと同じ歳なので、あえて“その子”と言わせてもらう)

 

 

「私もそれめっちゃ思います!!」

 

とは返したものの、

私と決定的に違うのは

 

 

その子は実際に行っていたのだ

 

 

 

「“一周”って言っても、

 北半球のいくつかの国だけどね~」

 

そう、居酒屋のトイレでよくある

“100万円で世界一周客船ツアー”

というようなポスターのアレだ。

 

 

きっと、多くの人は酔っぱらった頭で

“できりゃいいよね、世界一周とか…” 

と思いながら、眺めるだけのアレ。 

 

 

「半年間なんて さすがに

 誰もスケジュール合わなくて、

 一人で行ったんやけどね」

 

 

ひ、一人で……!!??

 

 

 

 

なんだか、ガツンと衝撃を

食らってしまったのだった。

 

 

「いいな~~、

 私 外国行きたいとは言いながら、

 パスポートすら持ってなくて…」

 

 

なんだか、「私も思ってる」

などと言ったことが、

恥ずかしくなってしまった。

 

 

 

いや、私も「旅」をした。

原付の一人旅だって、

やってみたかったことだ。

 

元気なうちにしか出来ないし、

十分良い経験になったと思っている。

 

 

 

それでも…本当に世界旅行のために

お金を貯め、仕事を辞めて行くほどの

ストイックさは、私にはない。

 

 

 

 

 

 

ちなみにその子はゲームも好きらしく、

家ではFFをやり込んでいるという話。

 

ギャルな上にゲームも強いのかよ…。

 

 

 

それなのに、

サブカル系は大体、好きです(笑)」

と 私が照れながら言うと、

 

サブカルって何~?」と

これまた あっけらかんと、言われた。

 

 

 

この人は、周りなんて比べず

自分の好きなものだけを追求して、

そんな自分に自信を持っているなぁ

 

 

あまりに眩しすぎて、しばらくは

自分が暗いところにいるような

気分になってしまっていた。

 

 

 

 

 

 

さて、とは言え

「こんな自分を変えたい」というほど、

人生に満足していないワケじゃない。

 

 

大切な時間をいくつも過ごしてきた。

自分なりに、奇想天外なことも経験した。

 

 

 

 

 

それでも…人をうらやましいと

思ってしまうのだ…しんど……。

 

 

 

ちなみにこれは

ギャルに対する劣等感、

みたいなものではなく、

 

 

自分に持っていないものを

持っている人に対しては、

すぐに抱いてしまう感情だ。

 

 

たとえば 先ほども話にあげたが、

めちゃくちゃゲームに

没頭している人なんかも羨ましい。

 

 

自分は没頭する能力を

持っていないから。

 

 

 

欲張りすぎる。。。

 

 

 

 

 

ただ、この間テレビで

中居くんが言っていたことも、

印象に残っている。

 

 

「人生で一番楽しかった頃はいつ?」

という質問に対して、

 

 

「知らない時ぐらいかな、まだ

 分かんないで無欲に欲を出すというか。

 掴めてない時の方が楽しかった。」

 

「手が届く前に もがいてる方が」

 

と答えていた。

 

中居正広、『行列』NGなしインタビューで明らかになったSMAPへの思い(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース

 

 ↑検索したら出てきた。さすが中居くん

 

 

 

こうしたい、こうなりたい、と

欲求・願望が尽きないほうが

たしかに楽しいのかもしれない

 

 

ただ、“現状に満足すること”も

大切な気がする。

 

 

“羨望”と“願望”と“欲望”と、

どこから どう違うのだろうか…。

 

そして、どうなら、良いのか…。

 

 

 

 

 

 

 

本当に、面倒くさい性格をしている。

 

 

 

 

 

しかしながら、 私だって

“したかったなぁ…” で一生を

終わらせる気はない。

 

 

すぐには無理だろうから、

 

まずはお金を貯めることと

英語を勉強すること。

 

 

 

ちなみに

“英語ペラペラになりたい” という願望も、

高校生の頃から持ち続けたままだ。

 

 

 

結局、自分がするか、しないか

なんだよな。

 

 

 

 

…でも、享楽的な自分も

悪くないと思っていたりして、

 

未だにアイデンティティ

探しているのだった。 

 

あ~~~。

 

 

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