仕事、辞めます。

 

 

昨日、大好きな主任に
「今年度いっぱいで
 仕事を辞めるつもりでいる」
という心中を伝えた。

 

 

早すぎる気もしたけれど、
色々考えて、このタイミング。

 

 

あまりにも突然の告白で、
主任は本当に驚いていた。
思っていた以上に。

(わたしにとっては ずっと前から考えていたことでも、主任からすれば突拍子もないことなので 当たり前ではある) 

 

 

 

そして、すごくショックな顔を
させてしまった。

 

その瞬間に とてつもなく胸が痛んで、
「わたしは この人にこんな顔をさせてまで、
 どうして転職する必要があるんだろう」
と激しく心が揺れたし、
なんだか泣きそうになってしまった。

 



今でも、思い出すと、苦しい。

 

 

 

 

 

それでも、ゆくのだ。

 

こんな情勢のなか、安定した職を
手放す気でいるなんて、世の中を甘く見ている。
人間関係も良いし、
勤務が苦痛で苦痛で仕方がない、
というほどでもないし、
続けるほうが絶対に賢い選択だ

というのは、十分に分かっているのです。

 

 

でももう、一度決めてしまったら、
止められないのだ。
意固地かもしれないけど。

 

 

別れは、いつだって訪れるのだ。
何に対しても、いつかは必ず。

 

いちいち後ろ髪を引かれていたら、
進めなくなってしまう。


人生は、波だったり電車だったり、
いろいろなものに喩えられるけど、
それこそ“乗る”機会を逃してしまうと、
そのうちに、乗る気もなくなってしまうのだ。

(アニメ『輪るピングドラム』を思い出すなあ)

 

 

乗る気があるのなら、
いつだって乗れるものも、あるけどね。

 

 

 

今いかなければ、絶対に後悔する
と、わたしは強く思っている。

 

 


「まあ、人生はタイミングだからね…」

 

「江戸さんが こうして良かった、
 と思えるよう、応援してるから」

 

「でも、だからと言って
 “今年度だけ”っていう色眼鏡では
 見たくないから、一旦このことは忘れて、
 今まで通りに接するからね」

 

と、最後は言ってくれるのが、我がボス。仏だ。


(文字におこすと ありきたりな言葉に聞こえるけれど、主任の武器は人柄だ。てきとうで、けっこうふざけているのに、その大らかさと笑顔で皆、この人には敵わないなぁと思わされてしまう)


今年、全力でやり切るつもりでいる。
とは言え、結局コロナ休暇ですが。

 

 

 

 

安定志向のオットを、
わたしの決める人生に
巻き込んでしまっているのは
悪いなあと思うけど。

現実的な人がそばにいてくれるから、
わたしはドラマティックを望めるのだな、
とも思う。感謝である。

 

 

いや、独りでも、
野垂れ死ぬ覚悟でいましたし!
…と言い切りたいところだが、
結婚してしまった今の立場では、
そんな言葉は通用しないのであります。

 

「結婚したもんね」と、
“寿退社”という言葉が似合ってしまうし。
わたしがもし男の人だったら、
「結婚したばかりで?」と、
気の毒なことに顰蹙を買うだろうから。
(そんなこと、ないのかな。もう世論は、思ってる以上に進んでいるのかな。わからないけど。)

 

 

 

でもどうにか、一人の人間として、
まだまだ頑張りたい。

 

 

 

男にも女にも、浪漫があるのだ。